シグナル(町を見下ろす丘)
すまねえ魂からのシグナルの流れ天才だよねおはようございます。
絶対的に永久的に好きな不滅アルバムが、
『町を見下ろす丘』
『悪魔のささやき』
『俺の道』
『風』
『Good morning』
あたりなんだけど、
中でも『町を見下ろす丘』(2006年オリコン43位)の『シグナル』は劇的におっそろしい程の名曲で、聞く度いちいち、
いや、まって、
43位って何ごと?
世間!?????どした???
ってなる。その前の『風』が45位ってのもびっくりして5度見したけどなんなの、その時期日本でなに起きた?どした?
1個1個アルバムのオリコン何位かを調べながら聴くウザいタイプのファン。
とにかく『シグナル』、
「今宵の月が〜」と野音の月がオーバーラップする様は、ただでさえ素晴らしい曲に視覚の色がついて情景になる。あんなの現じゃない。夢かと思う。
『どの道俺は道半ばに命燃やし尽くす
その日まで咲きつづける花となれ』
と、そのリフレインの、
『「どの道キミはひとりの男、心の花咲かせる、人であれよ」と』
天才ですか?
天才だと思うんだよね。
どの道俺は〜「花となれ」の言葉の強さと、
どの道キミは〜「人であれよ"と"」の熱量をふわっと手放す感じ。
最後言葉を置く感じ。
天才ですか?(2回言う)
その余韻の中、アルバムの並びで続くのは『今をかきならせ』のフォー!
『すまねえ魂』『シグナル』『今をかきならせ』
この3曲の並び、至高。
沼落ちしたらどのアルバムから聴くか
iTunesでつまみ買いしながら曲買ってて、
あれ?って気づいたら1曲ずつ10曲買ってて2100円のアルバムに2600円払ってた時の話しましたっけ?
「1曲ずつ購入でアルバムより高額になった場合」のQ&A見てたら、「そんな人いないと思いますが」って書いてあった。
私。いますここに。
なので、沼落ちしたらどのアルバムを買うべきか、ここで自省と共に記したい。
まずエレファントカシマシ、それはもうめっちゃくちゃアルバムが多いのでどのアルバムを買うか迷うこと必須。
さすがに全部アルバムを買うかは分からなかったし(結果的に買った)、
いや、まだ片足突っ込んだくらいでしょって甘い換算もあったし(首まで浸かった)、
いや結果的に!全部買うとしても!
まだ様子見段階のファンなりたて初期に、私が私にオススメしたいのは『All Time Best Album THE FIGHTING MAN』
エレファントカシマシ「All Time Best Album THE FIGHTING MAN」
https://music.apple.com/jp/album/all-time-best-album-the-fighting-man/1440892277
『桜の花、舞い上がる道を』
『笑顔の未来へ』
『ハナウタ』
『新しい世界へキミと』
この辺は間口が広いし間違いない。このベストを買った後、
2010年8位『悪魔のささやき』、
2012年9位『MASTERPIECE』、
2015年12位『RAINBOW』、
2018年4位『wake up』
に進み、
その後は『startingover』『昇れる太陽』を回収して年代順に遡れば上手にエレカシにつま先から入って首まで浸かれます。
どうぞご参考に。
生きてることが好きという全てを内包する自己肯定感の高さ
一貫して、
「生きてることが好き」
という哲学が私はどうしようもなく好き。
なんなのあの自己肯定力の高さ。金がなくても売れなくても裏切られても財産持ち逃げされても、
「世の中変わるんだ 昼から夜
でも好きなんだろう? 生きてることがよ」
「生きてて楽しい」とも、「世の中素晴らしい」とも異なる、
『生きてることが好き』
こんな最上級の肯定ある…?びっくりした私は。ほんと怪物的表現だなと思う。
「俺たちの明日」の頑張ろうぜ!というワードでポジティブ応援歌のイメージが多いと思うけど、そのパッケージされた応援歌の中にすらある、
「頑張れなくてもいい感」「ありのままの肯定」
がどうしようもなく好きでたまらない。
『友達がいるのさ』では、
〜歩くのはいいぜ、立ち止まったっていいぜ、何だっていいぜ〜
ってメッセージをぶっ刺してくる。
『easy go』では、
〜疲れたらそのまま寝ちまえばいい〜
まるっと大きな肯定。
私は文学好きで叙情的な表現が好きで、エレカシって直情的でシンプルでしょって思ってたから、ほんと自分をシバきたい。
なんだろうこの、暗喩も何もない、
純粋な言葉の力。
メタファーなんてほとんどなくて、挙げてみても、「人生→旅」「新しい明日へ連れて行ってくれる→風」「昇る→太陽」
と、とてもシンプル。
だからこその言葉の力と言える。伝える、ということを大切にされているスタンスからしても食い違いはない。
『宮本、独歩』では人生の旅を肯定する、というワードがあった。
悩み葛藤し敗北し挫折し、その先に来たいま人生の旅を肯定し祝福のフェーズなのかなと思う。
ドキュメント、もっと見続けたい。
なんなら、没後に評価され解読本が出ないと常人には理解し切れないと思ってるから、
もっと。
もっと。
エレファントカシマシ、Amazonプライムビデオに登場
Amazonプライムビデオさん拝ませてくださいありがとうありがとう!!!!!
エレファントカシマシ『30thファイルさいたまスーパーアリーナ』取り扱いありがとう!!!
正座して拝んでいい??Amazonの株買うか?
https://www.amazon.co.jp/30th-ANNIVERSARY-TOUR-FIGHTING-FINALさいたまスーパーアリーナ/dp/B09BV3RN1W
私が知らなかっただけかもだけど2019新春もあったから即課金した。持ってるけど。全部のDVDをデータ販売してほしい。
というのもテレビ買い替えてからDVD再生の方法が→DVDプレイヤーをiPadに繋いで観る、しかなくて、あんま観てないんだよね。DVD。買うけど。
Amazonプライムならテレビで観れるから、もう全部のライブをデータ販売してほしい。手に入らないのも全て。それこそサブスクも良いよ。需要めちゃくちゃあるよ。
最近沼落ちした人びと、少なくないぞ…
おそらく、そこそこお金が自由にできる層厚いぞ…
高値転売のフリマにお金落とすよりも、公式に落としたいんです。
エレファントカシマシ?なんなら結構好きだったよ
なんなら結構好きだった。
『ココロに花を』を持っていた。
中学生くらいの頃に、悲しみの果てを聴いて「いい曲だ〜〜!!」って思って買ったアルバム。
媒体がプレイヤー→AppleMusicに変わって大半のアルバムを売ってしまった時にも生き残って、戦いに勝った戦士然とした顔をして今も棚に鎮座している。
宮本の耳の病気、活動停止の時は心配すらしていた。
でもその程度の認識だった。
今から思うとあんなのニアミス。
かすりもしてない。
知ってしまったら、こんなの、「エレカシっていいよね〜」で済ませられる訳ないって。
なんだこれは。
これは、なんていうか、「そのもの」だ。
感情そのもの、魂そのものに触れさせられてる感覚。
私が沼落ちしたのは、2019年宮本浩次ソロだった。
車のラジオから『昇る太陽』が流れてきた時、チープな言葉でしか表現のしようがない、端的に言うと、要するに、「感動」した。つまりそうとしか言いようがない。私の語彙では限界がある。
知っていたはずのエレカシの人が、1人の男として勝負してる、敗れても立ち上がる負けの美学のようなものを感じた。
エレカシって、こんなんだっけ…?
その日家に帰って流れるようにダウンロードして課金をキメた。それからなんか分かんないけど、聴くと高確率で涙腺の留め具がバカになるから外で聴けなくなった。おそらくネジ的なパーツを車に落としたんだと思う。
エレカシのアルバムを買うライフワークが始まった。
それは好きなアーティストのアルバムを聴くというより、息を詰めて年表や年譜を捲る作業だった。
はたから見れば好きな音楽を聴いているというより調べものをして首を捻ったり感嘆しているように見えたと思う。
アルバムを1つ1つ遡って、この時の宮本は何歳、売上は何位、全財産持ち逃げされた時、と下世話な話も混みで知らなければならないと思った。幸いにもこのボーカルは事ある毎に「いま俺何歳」と教えてくれる人だった。
ライブMCではもちろん、曲にも「おれ30代」「三十七なり」「年齢は危うき35歳」とあったから作業は捗った。
好きな文豪の構成や背景(どこに住んで猫を何匹飼ってる等)を知るような気持ちだった。
そうして私のエレカシ素地が育っていった。
私のような潜在的ファンは世の中に星の数ほどいる。
それを拾い集める作業が宮本浩次のソロ活動なのかなと、思っている。